子どもが巣立った後の住まい。「減築」という選択肢

子どもたちが独立し、夫婦二人の生活になった後、

これまで使っていた子ども部屋がそのまま空き部屋になっているというご家庭も多いのではないでしょうか。

最近、そうした住まいについて「これから二人で暮らすには家が少し大きすぎる」というご相談を受けることがあります。

部屋が多ければ、当然ながら掃除をする場所も増えます。

また、建物が大きければ、将来的な外壁や屋根などのメンテナンスにもそれなりの費用がかかります。

そこで一つの選択肢になるのが「減築」です。

減築とは、今ある建物の一部を取り除き、家そのものを小さくすることです。

例えば、ほとんど使わなくなった2階部分を減らしたり、使っていない部屋のある部分を整理したりして、

これからの暮らしに必要な大きさへ住まいをつくり直します。

家を小さくすることで、掃除や日々の管理がしやすくなり、今後の建物の維持管理についても考えやすくなります。

また、間取りを見直すことで、これまでより暮らしやすい住まいにできる可能性もあります。

ただし、減築は単純に「使わない部分を壊せばいい」というものではありません。

建物の構造や耐震性、屋根や外壁の納まり、防水など、取り除いた後の建物がきちんと成立するように検討する必要があります。

工事内容によっては費用もかかるため、必ずしも減築すれば安く済むとは限りません。

そのため、現在の建物の状態やこれからどのような暮らしをしたいのかを考えたうえで、

リフォーム、減築、場合によっては建て替えなどを比較することが大切だと思います。

「建て替えるほどではない。でも、これから夫婦二人で暮らすには少し大きい。」

そんなときには、今ある家をそのまま使い続けるだけでなく、

**これからの暮らしに合わせて家そのものを小さくする「減築」**という方法も、選択肢の一つではないでしょうか。